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上野毛「吉華」のディナー 9点

以前にもここの中華についてふれたことがあるのですが、上野毛の本店はお初。私が東京で一番大好きな中華料理屋です。店の雰囲気は庶民的、予約時に電話番号も聞かれません。でも味は高級中華料理店に匹敵するほど。値段は庶民的とは言えませんが、高すぎることもないです。
ここで必ず食べるのが、イカと季節野菜の塩炒め。今日の季節野菜は、花ニラでした。この前写真を撮ったばかりのあの花ニラです。2600円と安くないですが、ここの軟らかくて甘くてうまみたっぷりのモンゴウイカを食べてしまうと、固くて歯ごたえばっかりあるイカは食べられなくなります。秋になると野菜は銀杏とネギになったり、季節野菜が乏しいときは青梗菜になったりします。ショウガとネギの香り、そして薄い塩が絶妙です。私の大好きなヤングコーンも入っているし、この料理だけを見れば確実に10点。
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二品目、これなんだったっけかなぁ。細切り豚肉をタケノコやピーマンと一緒に辛く炒めたもの。味は濃いめです。こういうの、なかなか家で作れないんだよなぁ。
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この店は八重洲の店と合わせると10回は訪問しているのですが、比較的いつも同じものばかり頼んじゃう。だから今回は初めて「四川風田舎焼きそば」にトライ。実は事前にここのシェフの久田大吉さんのレシピ本で予習済み。その時にこのネギたっぷりのとろとろ焼きそばを食べてみたいと思ったんだ!麺はカリッと焼けていて香ばしく、上には挽肉、溶き卵などのとろみ餡、そこに白い刻んだネギがたっぷり。地味な見てくれなのに、なぜかはまる。この店で有名な麻婆や担々麺にはない奥深さがいくらでも食べれてしまうように思えます。これも定番になるかも。ひとりでランチに大盛りで食べたいな。
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そうそう、この間の週末は今年3度目の釣りでした。今回は平塚でライトタックルウィリー五目。最初この「ライトタックルウィリー五目」の意味がわからなかったのですが、「ライトタックル」つまり軽い竿でやる釣りで、「ウィリー」つまり糸のようなものが針についた疑似餌とコマセを使い、「五目」つまりいろんな魚を釣ること、とすんなりわかるようになりました。この短縮すると「ウィリー五目」を平塚でやるのは二度目です。
10時くらいまではあたりぽつぽつ、アジ以外はのったことになかなか気がつけなくて苦戦しました。昼前くらいになって、水深70mくらいの深いところでアジがヒット。アジは合わせるのも難しくないし、乗ったのがよくわかるし、グッとひく感じも魅力的で楽しいのですが、水深70mから手で巻き上げるのにうんざり・・・。となりのベテランさんがダブルで乗るまで待っていたので私もトライしましたが、引きに耐えられず巻いてしまい、おかげで両腕が筋肉痛になりました。釣果は、アジが20匹程度、サバが二匹、ちっちゃいハナダイが2匹でした。まーまーかな。石鯛釣りたかった〜。
そのアジの刺身がこちら。2時には海から上がって、5時には刺身です。当たり前ですけれど、新鮮でうまい。自分が釣ったことを加味しなくてもうまい。
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こっちはフライ。口に運んだときにサクッと音がし、口の中から湯気がふわっと出る。それだけでもう幸せです。アジはいろいろバリエーションが効く、釣りにはもってこいの魚です。次の日の夜はタタキに、次の次の日の朝はタタキ丼に、十分楽しみました。
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そろそろ竿とリールを買おうかなぁ。期待できないボーナスでカメラのレンズを買うか、釣り道具を買うか、パソコンを新調するか悩みどころです。
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吉華 上野毛店
世田谷区上野毛3-14-10 カーサ上野毛 2F
11:30〜14:00 17:00〜21:30
03-3704-6234

吉華 上野毛店 (四川料理 / 上野毛、二子玉川)
★★★★ 4.0

野沢「ふくもり」の中華麺と餃子 9.5点

10年通っている美容師のお兄さんが、この「ふくもり」の餃子がめちゃくちゃうまいというので会社帰りに行ってみました。場所は環七沿いの「せたがや」の斜め前のラーメン激戦区。夜10時頃行ったのですが、混み合っていましたよ。人気の店なんですね。
ラーメン屋ではめずらしく奥が座敷になっていて、なんだかくつろぎムードに。食べたらすぐに帰らなくちゃ行けないようなラーメン屋でないところがすごく気に入りました。系列店の「せたがや」はどちらかって言うとそういうムードなだけにいいかんじ。
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つけ麺のメニューが多い中で、私は一番低価格の「中華そば」700円を注文。チャーシューは二枚、刻んだネギに、海苔の上にはなると、太めのしなちく。スープはぐっと来る魚系でかなり濃厚でうまいよ。たしかにこのスープでつけ麺にしたらうまそうだ。麺は太めのストレート。モチモチした感じが好み。小さな器に凝縮されたうまみがしつこくなくほどよい。私このラーメン好きだ〜。
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こちらは「塩中華」。肉が鶏に変わり、ネギが青ネギに。柚子胡椒を入れて食べるらしい。
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待望の「黒豚餃子」400円。皮はパリッと肉汁ジュワッと、サイズも大きめで食べ応え抜群。お腹に余裕があればひとりで餃子を1枚食べてしまいたいところ。これに白いご飯で食べたい!
久々に感動のラーメン屋でした。家から近いし、普段使いのラーメン屋になりそう。こういうラーメン屋のリストがほしかったんだよね!
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中華そば ふくもり
世田谷区野沢4-9-18
03-3410-0081
11:30〜15:00
18:00〜24:00
水曜定休

中華そば ふくもり (つけ麺 / 駒沢大学)
★★★★ 4.0

豪徳寺「火龍園」の火のコース 8点

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今月のdancyuがラーメン特集で
、ラーメン評論家の石神さんが、うちの近所の中華料理屋のネギそばを紹介していたので早速行ってみたよ。
この店、六本木のミッドタウンに二号店を出すほどの注目店らしい。まだまだうちの近所も奥が深いなと思いながら徒歩で店へ。汚い中華料理屋、または中国らしい中華料理屋を想像していたら、世田谷にお住まいの裕福な家庭の人が、おじいちゃんの誕生日にみんなで食事するために来るような品の良い店だった。フレンチでも洋食でもいけるような無難でキレイ目の内装でちょっとびっくりしたよ。
dancyu曰く、私が食べたいネギそばは、火のコースと呼ばれる5000円のコースのシメで選べるらしい。そのコースは、プリフィクス方式になっていて、前菜、スープから1品ずつ、メインから3品、それにデザートからそれぞれ選べるようになっている。これが前菜に選んだ「料理長おすすめの3種小鉢」。左からまわりをカリッと焼いた豚バラ、ミニトマトの黒酢漬け?(ぜんぜんサイズはミニじゃなかった)、鶏レバーの甘煮。お酒が進むような前菜にふさわしい三品。今後のメニューの期待が高まる。
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スープは「例湯(ライトン)広州の田舎スープ」。奥の土鍋で干し椎茸、鶏、白菜をクタクタになるまで煮込んで、スープと具に分けて出された。スープの感じは私が大好きな「ピェンロー(白菜鍋)」をもっと深く染みるような味にしたもの。こういう素材の味を引き出したスープがうまいよなぁ。そして食材は安く手に入る白菜だもの。家でもやってみよう。
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メイン1品目は、「三陸産真牡蠣のオリエンタルスパイス炒め」。この牡蠣、でかい・・・。厚めの衣をまとっているとはいえ、火を入れているのに横幅8センチくらいある・・・。その大ぶりの牡蠣を衣をつけてカリッと焼いたところに、スパイシーでちょっと甘い味付けをしている。先日私が築地で買った牡蠣も三陸、赤崎の牡蠣で、このくらい大きかったな。
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2品目は「長崎産ミズイカと旬菜の炒め +300円」。新鮮なもので、きちんと仕事をしてから中華風に炒めたイカは私の大好物。旬菜がアスパラなのはちょっと残念だったけれど、黄ニラや銀杏だとサイコーです。ミズイカうまいなぁ。
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3品目は「黒酢の酢豚」。野菜とか入っていない、肉だけの黒酢の酢豚ですよ。雑誌とかでは見たことがあったけれど、食べたのは初めて。肉も軟らかいし、黒酢がきつすぎずうまいねー。このタレをご飯にかけて食べたかった。肉だけじゃなくて、やっぱりタマネギとかにんじんがほしいな。
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今日の目的の「ネギそば」。シメにふさわしいシンプルな味。でも浅くない。麺はかなり細く、ラーメンという感じではないが、山ほど入ったネギと中華ハムと麺がうまく箸に乗ってくれて、うまい具合に食べることができる。酢豚みたいな味の濃いものを食べた後にふさわしいけれど、まったく空腹の朝にこんなネギそばが出てきたら幸せだろうなぁ。空腹だったらこのスープを最後まで飲み干せるだろうに。
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世田谷でみんなに愛される名店は、ここのシェフの日々の努力に支えられているのかなと勝手に思いました。店員が全体的にいまいち。注文を忘れたり、忘れたのに「ごめんなさい」が言えなかったり、若い店員を叱る姿が丸見えだったり。この店の味をうまく伝え切れていないことをシェフは知っているのかな、、、そう思いました。家族みんなで円卓を囲んだりするのにサイコーですよ。
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火龍園
世田谷区赤堤2-11-14
03-5376-0141
火曜定休

幡ヶ谷「悠好(ニイハオ)」の餃子 9点

ずっと行きたかった餃子の有名店にやっと行くことができた!この店は、幡ヶ谷から代々木上原に向かう商店街の酒屋の二階にある餃子屋。餃子は、水餃子と焼餃子と揚餃子の3種類で、基本は水餃子。ゆでた水餃子から焼きや揚げができるからなんです。
これがその水餃子800円。熱々のゆげでもくもく、弾力感たっぷりの厚めのもっちり皮に、大き目の具が入ってジューシーでおいしい〜。ここの餃子はやっぱり皮のうまさにある。なんてたって作る数分前に、棒状の皮の生地から親指大のサイズに分断され、綿棒でのばして具が詰められるから、餃子の活け作りといったところ。
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こちらが焼餃子800円。メニューに「茹で、冷ましてから焼く」と書かれているとおり、カウンターから厨房を覗いていると、一度ゆであがった餃子を焼いている。なのに、まわりのカリッとした感じはどこの焼き餃子にも負けないほど。ジューシーさを残したまま、香ばしく焼き上げた焼餃子もなかなか。酸味の効いた葱タレをたっぷりつけて、真っ白のご飯に載せかきこむのがサイコーです。あー、幸せ。
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餃子以外のメニューもなかなかおいしくて、この腸詰945円は、スパイシーでギュッと味が詰まっていて、噛みしめると肉の味がジュワッと口に広がって食欲が進みます。葱や香菜、豆板醤がたっぷりなところもグッド。腸詰の入った炒飯は次回ためしたいな。自家製らしく、カウンターにぶら下がっています。持って帰りたいくらい。腸詰は渋谷の麗郷で初めてであったけれど、こんなにビールに合うすばらしいつまみはないなって思いましたよ。ちなみに麗郷のしじみもビールを数杯多く頼ませる力があります。
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悠好 (ニイハオ)
03-3465-0747
渋谷区西原2-27-4 升本酒店 2F
17:00〜24:00
日曜・振替の月曜定休

丸の内「福臨門酒家」のコース 9点

大学を出て初めて勤めた会社には社内旅行というものがありました。男性陣はあんまり乗り気じゃなかったので、おいしいものみんなで食べて女性陣はシティホテルに泊まるというプランをしていました。普通じゃいけないようなおいしい店をチョイスすることが多くて、ミシュランを取った「トゥールダルジャン」で番号付の鴨を食べたり、パークハイアットに泊まって「梢」で和食を食べたり、そりゃー豪華な一日を女数人でわいわいとするのは楽しかったものです。その何回目かの社内旅行のレストランが銀座の福臨門でフカヒレを食べるって言うプランだったのに、体調不良で行けず・・・。その思いを果たしてきましたよ!
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なんとクリスマスメニューらしく、コースは3種類のみ。一番安い16800円のコースに。ひとりのお値段ですよ。自腹じゃ食えません(笑)。「前菜は鶏レバーと豚肉、金華ハムの重ね焼きとくらげの冷菜」。このクラゲ、歯ごたえばっかりじゃなく適度にやわらかくておいしい!
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「フカヒレの蟹味噌あんかけ」。ほぐれていない塊のままのふかひれがどんと真ん中に入っていて、そこに蟹味噌の赤いスープがたっぷり。食べたことがない人にこのうまさを説明できない。このスープだけ延々と飲んでいたいよ。
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「金鳥の姿揚げ」。骨付きのままカット。パリッとした皮が香ばしく、中はジューシーな鳥。この繊細で豊かな香ばしさはちょっとお目にかかれない。さすが名店という感じ。
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「蟹肉の甲羅詰めオーブン焼き」。一見するとコロッケのようだが蟹の甲羅に、蟹肉と甘いタマネギを詰めてオーブンでカリッと焼いてある。タマネギの甘みと蟹肉のうまみがぴったりあうんだよ。。。
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「金華ハムと干し貝柱、卵白のあっさり炒飯」。シンプルな塩味の炒飯なんだけれど、立ち上る香りとかみしめたときの豊かな出汁は金華ハムと干し貝柱の力。シンプルだからこそごまかしができない味。
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チョイスしたデザートは、マンゴープリン。マンゴーそのままよりもずっとマンゴー。福臨門のデリで買ったマンゴープリンもおいしかったけれど、まったく別物。奥にあるイチョウの形をしたカボチャプリンが予想以上のヒット。
丸ビルの36階にあるので、東京の夜景が一望できるんです。この日はクリスマス前と言うこともあり、丸の内も日比谷も東京タワーもおしゃれな電飾でステキでしたよ。
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福臨門酒家 丸ビル店
〒100-6336 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング36F
03-3283-2002