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築地「かつ平」のヒレカツライス 9.5点

Dscf0004もう10年?近くネットでしか合わないビタローさんの紹介で訪れた築地のトンカツ屋。築地はおいしいものを食べるところが多すぎて、多すぎて困っちゃうよね〜。場所は新大橋通りを銀座から勝鬨橋方面に向かって、築地交差点を越えて吉野屋の路地を左に入って数10メートル行った右側。となりはこのあたりでは有名な「丸静」というウナギや。
メニューは、ロースカツライス1000円、ヒレカツライス1000円、海老フライライス1000円と良心的。このカツが1000円で食べられるのなら週に一度は訪れたい。私の勤める六本木ではココというトンカツ屋がない。唯一合ったヒルズ内の「かつくら」は、なんと安いメニューを途中からはずすという態度に出た。普通にロースカツなんて食べようとしたら1400円くらい払わなくちゃいけない。ランチだぜ。やっぱり築地の近くに住んでいて良かったって思う瞬間。おしゃれなカフェも古着屋もないけれど、ここには安くてうまい飯と優雅に流れる隅田川がある!
Dscf0003_2ラッキーなことにカウンター着席。厨房が覗ける席は板前さんの手さばきが見られるからわくわく感がアップする。すると肉にこれでもかという量のわふわのパン粉を重ね漬けしている。タダでさえでかいロースがみるみるうちに大きくなっていく。この時点で目がウルウルする。
私はヒレカツライスを注文。塩で食べることを勧められたのでその通りにして食べてみる。まず口に運んでその柔らかさにびっくり。たぶん箸でも切れる。衣は予想通りサクサクで塩がなくても十分うまいくらい肉と衣の味がしっかりしている。ヒレカツって大抵肉が小さい物だけれど、ここのヒレカツはロース並みにある。結局ソースを使わないまま塩だけで食べてしまった。ちょっと残念だったのが塩がアジシオだったこと。たぶん天然のさらさらのお塩だったりしたらもっとおいしかったに違いない。
ちなみにこっちはロース。箸の大きさを見ればわかると思うけれど子供の顔のサイズくらいある。左から食べるように勧められた。理由は右側は脂身が多いから先に食べてしまうと口の中が脂でいっぱいになってしまうとのこと。この脂身部分は塩で食べるとカルビみたいだとも教えてくれる。店主はこのカツに相当の愛情を注いでいることがよくわかる。写真を撮るときに一言ことわると、「箸を一緒に置くと良い、カツのサイズがわかるから」と教えてくれた。よくしゃべるんだけれどそれが心地良い。たぶんこういうのが私の好きなホスピタリティなんだと思う。ロースって言うと脂っぽいのが特徴で、ここのロースも確かに脂身はしっかりついているのに、食べ終わったあとのもったり感がない。天ぷらもそうなんだけれど、この感覚って揚げ油なのかなぁ、それとも素材なのかなぁ。
こんな街で勤めるビタローさんがうらやましいです。
かつ平
中央区築地6-12-10
03-3542-1537
11:00〜14:00 17:00〜20:00
日曜定休
かつ平

築地で買った天然物の鯛 9点

DSCF0001お盆以来ひさしぶりに実家に帰ることにしました。実家と言っても神奈川県秦野市。電車で1時間半もあれば帰れてしまう距離だけれど、北は丹沢、南は大磯と山にも海にも近い住みやすい町として結構気に入っているんです。
実家に帰るときはほぼ毎回、両親を築地に呼び寄せて「築地祭り」なるものを実施します。「築地祭り」とは1万円のお駄賃をあげて、好きな買い物してもらうというもの。おごる私もおいしい料理を母に作ってもらえるのでたのしい一日だし、両親にしてみれば築地までの交通費がかかっても1万円で好きに買い物できる醍醐味を楽しめ、さらに見ているだけでも楽しい築地の市場を堪能できるんです。
今回、我が家の在庫補充の買い物は、1.どんこ 2.桜エビ 3.昆布。特に2.桜エビはいろいろな店を今まで試してみた物の、しらすで有名な「コニシ」の桜エビが一番と言うことでその日もそこで無着色の桜エビを購入。桜エビって小さいながらもしっかり海老の味がしておいしいですよね。
魚は、おなじみの「斉藤水産」へ。1尾2,000円の天然の鯛を購入。3枚におろしてもらいました。同じ店でまだ透き通っているスルメイカも購入。これが写真の品。鯛は半身は昆布締めに、もう半身は松皮作りで。お店の人曰く「鯛なんてそのまま刺身で食ってもちっともうまくない。昆布締めか湯引きが一番」とのこと。私もそう思う。ひと仕事するとぐっと味が際だつが、そのままの刺身って意外に味がない。写真奥が昆布締め、手前左が松皮作り(湯引き)。松皮作りとは、皮をはがないでそのままの身に熱湯をかけ、その松皮のような鯛の皮をピンピンと立ち上がらせて身を引き締めるもの。昆布締めは水分が抜けて身が引き締まっているのに対し、松皮作りは皮のおいしさも堪能できるんです。
ちなみに鯛は、捨てるところなし。「美味しんぼ26巻」でも紹介されていましたが、鯛には「鯛の鯛」があるんですよ。気になる方はまんがをチェックです!

築地場内「磯寿司」の秋刀魚の握り 10点

sanmaこの店の紹介は2度目。土曜日に築地に行く私にとって、「おいしさ」と「店の混み具合」のバランスは大事。というもの、おいしくて乗りのいい板前さんがいる店は大抵1時間以上ならばなければ食べられない。そんな中で、結構おいしくて並んでも15分程度のちょうどいい店がこの「磯寿司」。築地場内の一番はしっこにある。
このお店はちょくちょく行っているんだけれど、9月の頭に食べたこの秋刀魚の握りには度肝を抜かれた。大きさは、秋刀魚の半身の半分、つまり1/4を使った超ビッグ。脂の乗り方はハンパじゃなく、軽く炙られた表面はギラギラ。でもしつこい脂ではなく、口の中でさらりと溶ける。この秋刀魚は釧路のものらしい。9月の頭、釧路沖にいる秋刀魚は、だんだんと南下し、気仙沼、銚子と順々にいい感じで太ったものが食べられる。さらに今年は当たり年。釧路の時点で脂はたっぷり。
その後日は10月の上旬にもう一度この店を訪れた。当然秋刀魚の握りを注文。産地を聞くと気仙沼。味も極上。いい感じで南下している。
akagaiせっかくなので、もう一枚、赤貝のにぎり。赤貝は3月がおいしいと言われているけれど、新鮮なものはこの時期だって十分うまい。
この日も幸せな築地ライフでした。

築地「やまだや」のクリームコロッケなど 10点

yamadaya会社のゆみちゃんがMVP賞で30万円をゲットしたので、お祝いというかおごられに選んだ店がこの築地の「やまだや」。(ゆみちゃん、おめでとう〜&ごちそうさま〜♪)会社が茅場町にあった頃にも何度も行っていて、最愛の一軒。築地の河岸に店を出していることもあり、魚がうまいのはもちろん、野菜や肉もどれもすごくおいしい。
お店は築地駅から徒歩10分ほどの聖路加タワー方面。メニューも見ないで絶対に頼むのがこの「クリームコロッケ」。大量の小柱と濃い生クリームで作られたベシャメルソース、それに薄いパン粉が絶妙。アツアツの中にとろとろ。
もう一つ、絶対に注文するのが「温野菜」。季節のお野菜をせいろで蒸しただけのものなのに、これほどまでに美味しいのは築地で仕入れた確かな素材のお野菜だから。今回はかぼちゃにインゲン、さつまいもなど。抹茶塩かマヨネーズでいただく。その他、「やまだやベーコン」や「アジとキャベツの酢の物」なども必ず注文。
今日はなんと言ってもゆみちゃんのお祝い。事前にお店の人と相談して、メニューにない特別の刺し盛りを注文しておいた。(お店の人、刺し盛りに文字入れてくれとか無理を言ってごめんなさい)これがどれも目が飛び出るくらいうまい。刺し盛りの値段を知っている私は、お店の人の儲けがほとんどないことがすぐわかるほどの豪華さにびっくり。キンメって高いんですよ。それをお刺身で食べるんですから贅沢この上ない。最近、金目鯛ははやりでしゃぶしゃぶとかもあるんですよね。甘くて脂がたっぷりのっている。
その他は、まぐろ、はまち、生だこ、ひらめ、エンガワ、サンマ。タコは生で、塩とスダチでいただく。そしてもうサンマ。どれもこれも、新鮮で涙が出るほどおいしい。
キンメの頭は、そのあと潮汁に。このまま何も言わなかったら次の日のランチのスープになっていたらしい。危ない、危ない。これがまた魚のお出しがぐっと出て、でも全く生臭くなく上品な味。私が作るとどうもこうならないんだよね。
いやいや、美味しい食べ物はその場を盛り上げますが、楽しい仲間と食べるといっそうおいしいですよね。
おまけ : 最後の写真はキンメに祝福のキスを受けるゆみちゃん。お魚も頬を赤く染める。。。
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やまだや
東京都中央区築地7-16-3クラウン築地1F
tel. 03-3544-4789
18時〜23時30分LO。 日・祝日休。

鷹架沼のしじみ 8点

DSCF0030青森がしじみの名産地だって知ってましたか?私は愛すべき雑誌「dancyu07月号」の巻頭特集で知りました。ここでは青森の二つある半島の左側、津軽半島の十三湖のしじみの特集でした。ペットボトルのふたくらいあるしじみなんて見たことがないと思い、築地に行ったときに場内で散策。いくつかのお店を回ってようやく十三湖のしじみを発見しました。私が思っているしじみとは全く別物。ふっくらしていて粒が大きく、茶色がかったつやっぽい黒色。お値段も他のしじみとは格が違いました。その隣に鷹架沼のしじみというのがあり、お店の人に聞くとこちらの方が粒も大きく高級品と言うこと。最後で半端な800グラムを、1,000円で譲っていただきました。大きさは十三湖のものより一回り大きいものの、色つやはいっしょ。自宅へ持ち帰りました。
そもそも同じ青森とは言え、鷹架沼ってどこ?という話になりネットで調べることに。お店の人曰く、「下北半島だよ〜」ってことでしたが、どの辺かというと、下の地図の通り。場所は原発で有名な六ヶ所村。
六ヶ所村の鷹架沼ってここ。
http://maps.google.co.jp/maps?ll=40.936794,141.331775&spn=0.669193,0.966728&hl=ja
↑googleマップって便利です。
※こんなところに、こんな沼があったんだと言う感じ。かなり大きいけれど、沼と湖の違いってなんなんだ?
料理は母にしてもらいました。しじみと言ったらやっぱりお吸い物。粒の大きさの違いが写真でわかりますか?アサリじゃないですよ。しじみ汁は、貝の出汁がよく出て濃厚美味。もちろん身も十分食べ応えがあるほど大きいです。海のもののお吸い物とは違った出汁がこれまたシンプルでいいんです。
今度は、渋谷の麗郷風にしじみの酒蒸しにしてみたいです。