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築地場内「寿司大」の旬魚おまかせ握り 10点

この日はあいにくの雨。
昔、築地場内「大和寿司」の板さんに「台風や吹雪の日は築地はすくよ」と言われ、ホントに吹雪の日に行ったら10分ほど並んだだけで入れたのを思い出し、こんな日は寿司だ〜と思って行ってみました。「大和寿司」だったらさっと入れたのかもしれないんだけれど、いつも入れない「寿司大」にチャレンジ。1時間半も並んじゃったよ。まー、いつもに比べればいいんだろけれど。おかげで極上の寿司に出会えました。
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1時間半並んだので寒くなってしまい、ぬる燗で温まる。その突き出しに出てきたのがシマアジ。紅葉おろしとポン酢が脂ののった身によく合う。
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握りはまず、中トロから。適度な脂とほどよく温かいシャリが出会い、口の中で完成される感じ。このくらいの中トロはシャリが一緒の方がうまい。
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焼きたての卵焼き。箸を入れると湯気がほわんと立ち上る。卵焼きは最後に食べたかったけれど、焼きたての卵焼きだったらその場で食べたいよね。大きくてびっくり、甘くて優しい味。
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ヒラメを岩塩とスダチで。これもシャリと一緒のほうが格段にうまい。ヒラメの歯ごたえある身と透明感のある脂、それを塩とスダチですっきりといただく。
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この日のベスト、金目鯛昆布締めの握り。タダでさえ甘みがあってうまいキンメを昆布締めにしてさらにうまみを加えている。これも握りにしてこそうまいと言った感じ。この店は、鮮度の良い魚をただ握るだけでなく、シャリと一緒になったからこそうまくなる技術を持ち合わせている。
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ホッキ貝。動画で見せたかった〜。パンとはじくとぐわっとシャリの上でのけぞる。歯ごたえ最高。
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赤身の漬け。まぐろはやっぱり赤身かな。こういう赤身のうまみってなんていえばいいんだろう。ねっとりとしていて、なんとか酸?のうまみ?
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エゾバフンウニ。色も味も濃いです。いい海苔使っているなぁ。
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淡路産釣りアジの握り。アジを釣ってこんな風に握りにしてたらふく食べたい。
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白海老。ひとつひとつ剥いてこんもり盛ってある。あまーくてとろっとしている。
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いくら。この時期のイクラが一番良いんだと豪語していた。季節はずすと普通は冷凍だからね〜。
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穴子。ほわほわ、温かい穴子がシャリと出会うとサイコーです。
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まぐろときゅうりの巻物。これとあと一品で鮮魚おまかせに切り3650円は終了。
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好きな物を一品握ってもらえると言うことで寒鰤を注文。もう少し経つと氷見産になるそうだが、本日は北海道産。氷見も富山も同じ海なんだから一緒何じゃないの?と聞くと、海流の関係でそうも言い切れないとのこと。ただ氷見産というブランドがついてしまい、浜で値が上がるのを待つことが多くなって鮮度が落ちているらしい。今度のとに行くときは冬にしよう〜。肝心の握りですが、見た目は大トロみたいで鰤だってわからなかった。上質の繊細な脂がたっぷりのっていて、口の中で溶けてしまう。あー、これはどんぶりで食べたいぞ。
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さらに追加でオーダー。白子の握り。ゆでたての白子は超アツアツ。口の中でぷちっと破けたときにどろっとあつ〜い白子が溶け出しやけどしそうに。白子が嫌いな人は鮮度の悪いものを食べているだけだね。
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さらに追加でオーダー。カワハギの肝載せ。このビジュアルやばいでしょ?淡泊な中にうまみがあるカワハギの身に、フォアグラ並みにうまい肝を載せたもの。これってフレンチの域だね。肝の濃厚ソース載せでしょ?
というわけで、1時間半並ぶ価値がありました。1時間半、私と楽しいおしゃべりにつきあってくれるなら誰か一緒に行きましょう〜。もうホント暇で暇で、スクワットしちゃいましたから。でも「大和寿司」の方がすんなり入れるかもね。閉店間際か、開店と同時がいいみたい。ちなみにこの店の開店は5時です。並ぶなら30分以上前ね。
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寿司大
東京都中央区築地5-2-1 築地市場内6号館
「天房」「大和寿司」の間です。

築地「築地虎杖 魚河岸千両 」の海鮮ひつまぶし 9点

築地の虎杖と言えばやっぱり「カレーうどん」ですが、今となってはこの「海鮮ひつまぶし」の方が有名かもって言うくらいメディアに出まくっているメニュー。ここによれば、築地関連のテレビ番組を見て問い合わせが多いランキングの堂々の1位です。築地場外を歩けば「虎杖」に当たるっていうくらい、方々に微妙に違う支店を出しているんだけれど、ラーメンはまあまあ、寿司はそこそこ、カレーうどんは最高!、そしてこの「海鮮ひつまぶし」は予想以上にイケル!味です。
で、これがその「海鮮ひつまぶし」1800円。
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なんと12種類以上の魚貝が入っているとのこと。豪華で美しいでしょ?まずは、うにには手を付けずに、わさび醤油だけをかけてそのままいただくとのこと。うん、うまい。新鮮な魚貝がたっぷり。ご飯の方が少ないくらい。
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半分くらい食べたところで、次のステップへ。ウニを器の端を使ってしゃもじでよくつぶし、添えられているかんぴょうとレンコン、しいたけの甘煮を入れ、ご飯の白い部分がなくなるくらいウニをよく混ぜます。ご飯全体がねとっとして、まったく別物に。最初の寿司より食欲が進む感じ。パリパリの海苔に巻いたらおいしいかも。
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最後は、鰹だしをたっぷりかけるお茶漬け。うにが鰹だしに溶け出し、お刺身にほんのり火が通ってこれまた別物に。さらさらとすすって、あっという間になくなってしまいました。
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ちなみに、その作り方がこれ。「書くと長いんだけれど、やると簡単なんだよ〜」と板前さん。きっとまちがえて食べちゃう人たくさんいるだろうなぁ。
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VVV6でこの店が出ていた時、テレビで特集する築地の店って決してすべてがおいしいとは限らないんだよなと思いながら、「うまい、うまいって言い過ぎじゃないの〜」とぼやいていたんだけれど、予想以上においしくてびっくり。特に築地初体験の人にはいいかも。
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築地虎杖 魚河岸千両

東京都中央区築地4丁目10-14 樋泉ビル1F
定休日なし
TEL 03-5565-5739    
月・火・・・11:00〜15:00(14:30LO),17:00〜23:00(22:30LO)
水〜金・・・11:00〜23:00(22:30LO)
土曜・・・10:00〜22:30(22:00LO)
日曜・祝日・・・10:00〜21:30(21:00LO)

勝ちどき「すし大」の店長おまかせ 9.5点

もうここ2年くらい、築地場内での食事処が激混みなんです。あの「大和寿司」もかなりの行列。私が食べることができたのは、「開店前の朝5時に並んで」か「吹雪の日」くらい。それなりに並んでいる海鮮丼屋や寿司屋もまぁうまいっちゃぁうまいんですけれど、感動的なうまさにはほど遠い。函館や塩釜で食べた寿司が恋しいです。そんな築地でちょっと感動した寿司屋「勝ちどきすし大」です。
場所は築地本願寺の裏手の細い路地。土曜のランチとしては奮発の「店長おまかせ」3675円を注文。このセットは、握り10貫と巻物1本、おすきな物1貫というもの。
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まずはヒラメをボリビアの岩塩で。シャリは小さめ。このボリビア岩塩、角がなくて魚の味をぐっと引き出してくれる。うー、一口目でこれからの寿司に期待が広がる〜。1貫目はこうでなくっちゃ。
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2貫目は紀州勝浦のカツオ。この時期のカツオは赤身独特のうまみがいい。
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富山白海老。白海老はひとつひとつ丁寧に殻をはずしてあり、シャリの上にこんもりと載せられていて見事。あまーく、とろっとしていてまるで甘エビのよう。甘エビほどくどくないかな。
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どこ産だったかな・・・、シマアジ。長崎だったかなぁ。予想以上にコリコリしていて味が濃い。
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これは千葉の勝浦だったかな・・・鯖。美しいでしょう?どの寿司もきちんと仕事がしてあって、ただシャリに刺身を載せているのではない。あたりまえなんだけれど、意外ときちんとできていてリーズナブルな寿司屋ないんだよね。
エゾバフンウニ。載り切らないくらいたっぷり。濃厚で濃厚で、イヤな生臭さも全くなくボリビアの岩塩がぴったり。
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大トロの炙り。口の中に入れるとふわーっと溶けてシャリと脂身が絡み合う。これはシャリあってこそのうまさ。
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最後、お好きな1貫に北海道のミル貝をチョイス。コリコリ感がたまらない。なのに口の中ではちょうどいいやわらかさ。あんなみ見た目が気持ち悪いミル貝も、食べるとホントにおいしい。
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場内の寿司屋は行列もひどく、こちらのペースも考えずにバンバン握られる上に、食べ終わったらさっさとでるのが常識。それでもこの店とそう値段は変わらない。ここは白木のきれいなカウンターでおいしいお茶も差し替えてくれるし、板前さんのトークも楽しい。年齢層の高い家族連れが多く、ちょっとみんなでおいしい寿司でも食べに行こうなんていう店なのかもしれない。今度はちゃんと予約して夜行こう。今度両親が来たらここに連れて行ってあげよう。(楽しみにしていてね)
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勝ちどき寿司大
東京都中央区築地6-15-8
03-3541-3738
月〜土:午前10:30から翌朝4:00まで(ラストオーダー:翌朝3:50)
日祭日:午前11:00から午後10:30まで(ラストオーダー:午後10:00)

築地年末の買い出しは「ヒゲダラ」でした

2006年最後の買い出しに築地へ。今年のお目当ては、昆布締めにするための白身の魚と伊達巻き、あとは目についたおいしそうなもの!白身の魚は真鱈をと思っていたのに、年末にしけたためどの場内の店にもなく、鯛やヒラメはいいものを求めれば1万円を超えそう。そんな時に場内のまぐろ店で「ヒゲダラ」を薦められ、そのおじさんが個人的に別の店で購入していたものを1匹譲っていただきました。2.1キロで5000円ちょっと、お正月価格だと言うことをさっ引いても高級魚。築地では「ヒゲダラ」と言われているけれど、本当の名前は「ヨロイイタチウオ」と言うらしいです。このグロテスクな見た目。鱈という魚を触ったことがある方はご存じだと思うのですが、ぶにょぶにょしてぬるぬるなんです。こんな見た目だけれど、味は驚くほどに繊細でした。
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築地での購入品はこのヒゲダラに加えキロ12,000円!のボタンエビ。どの店も冷凍だったところ、数少ない北海道産の生だったところが気に入って5つ購入。いつもはんぺんを購入する「丸玉水産」では、毎年恒例獨協大学ラグビー部の伊達巻き、それに「吹田」で昆布締め用の昆布。伊達巻きと昆布はいつもおきまりの店で。
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ヒゲダラは三枚におろして刺身サイズに切り、塩をして昆布に挟み一日おきます。そうするとまか不思議、昆布が水分を吸い、さらにうま味をヒゲダラに移し、繊細で奥深い味わいに。真鱈の昆布締めより魚の味が深く、まるで鯛のよう。
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すかしてみるとこんなにきれい。細胞のひとつひとつがよく見えます。Webで調べたところヒゲダラは刺身だとまずいのに、昆布締めにするとびっくりするほどうまくなるとのこと。また築地で働く人たちにおいしい食べ物を教えてもらえました。
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築地「虎杖本店」の牡蠣うどん 9点

友達の家で見た熱帯魚に影響されて、私も先週から飼い始めました〜。よく考えたらカブトムシやお祭りの金魚以来。まともにペットも飼ったことがないので、こうして自分の家に水槽があるのが楽しくて楽しくてしょうがないです。今日は水槽をもっと水草でいっぱいにしようと銀座の熱帯魚屋へ。その前におなじみの築地の「虎杖」に行ってきました。2004年の記事はこちら
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築地「虎杖」は今では築地に6店舗もあって、カレーうどんや京うどんを出す「本店」と夜はつまみも出す「裏店」、寿司の「喰(くらう)」「築地黒瀬 鮑(ほう)」「魚河岸千両」「東店」。寿司は何回か食べてそれなりに美味しいけれど、数ある築地の寿司屋でこの店を選ぶ理由って言ったら、日曜日で他がみんな休みの時くらいかな。でも、日曜日に行ける築地の寿司屋が増えたことはうれしい限りです。写真は今回訪れた本店。いつもは並ぶほどなのに、雨だったのですんなり座れました。
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で、やっぱり「虎杖」って言ったらうどん。今日もいつもの「あなご天ぷらカレーうどん」にしようと思いきや、季節のうどん「牡蠣うどん」1000円なるものが!「虎杖」のうどんは、コシがありすぎるわけでもなく、柔らかすぎるわけでもなくちょうどいい硬さ。スープいわゆる京風。京風って言葉、あまり好きじゃないんだけれど、しっかり昆布と鰹で取った出汁で味付けする繊細な味付けを指すことが多い。この店はもともと京都の錦通り徒歩1分にある店の東京店だから京風の味付けになるのも納得。その出汁に牡蠣のエキスがたっぷりしみこんで海の味のスープになるんです。牡蠣は半生。火が通ってふっくらと膨らみ、実も軽く締まって噛むとジューシー。このうどんにぴったり。柚子と九条ネギの香りもたまりません。スープは最後の一滴まで飲み干すこと間違いなしです。
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こちらはいつもの「あなご天ぷらカレーうどん」。このうどんの硬さはカレーうどんにホントぴったり。飴色になるまでじっくり炒めたタマネギが甘くてスパイスが効いたカレーに円やかさをプラスしている。たかがカレーうどん、されどカレーうどん。この奥深さはやみつきになること間違いなしです。
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築地虎杖
東京都中央区築地4丁目9-7 中富水産ビル1F
電話:03-3541-1192