Archive for 10月, 2006

【京都特集】「新福菜館本館」のラーメン 7.5点

今日から私の新たなステージがスタートしました。心地よい緊張とわくわく感で昨日は眠れなかったです。
前職を退職してから、昼も夜もなにかにかこつけておいしものばかり食べていたらすっかり太り、ここに載せなければ行けない記事がまた増えてしまいました。最低でも週に一度の記事アップを目指してこれからもがんばりま〜す。
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「なかひがし」の摘草料理もいいけれど、次の日はラーメンとか食べたくなっちゃうんですよね。京都には「天下一品」や「ますたにや」などの東京にも進出している有名ラーメン店がありますが、この「新福菜館」も京都駅近くで戦前から営業している有名店。以前は駅前の屋台だったようですが、今は鴨川方面に歩いて駅から徒歩5分程度のところに、同じく有名ラーメン店「第一旭」と並んで営業しています。とりあえずあのラーメン屋まで行って、「新福菜館」か「第一旭」のどっちかにしようなんて言うお客さんでお店の前はにぎわっていました。
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アルミのトレイにびしゃびしゃとスープをこぼしながら到着したのがこのラーメン。ぎょっ!真っ黒でしょ。これが京都で昔から人気のあるラーメンだっていうから驚き。関西人は東京のうどんを見てこんな濃いスープは飲めないとか言うんじゃないのか!スープは透明度1センチ。麺だってうっすらとしか見えない。おそるおそるスープをすすると、あやや、味は濃いけれど予想以上にすっきり。もっと濃くて飲めないくらいかと思った。目ではこのスープに対して警戒しているのに、舌は意外や意外、レンゲが進む進む。
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麺は太めの卵麺でよじれはなし。猫舌の私でも麺にスープがなかなかしみこまないのがいいところ。チャーシューは薄目でやわらか。九条ネギがたっぷりなのが京都らしくいです。
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ちょっと味が濃すぎるのが気になりますが、一度食べてみる価値はあり。混み合うだけの理由は感じられます。特に京都の駅近くで手軽に食べられるものを探している方ににはおすすめ。新幹線まで時間があるけれど、四条までは行く時間がないなんていう経験、私はよくあります。出張で京都日帰りなのに、このまま何も京都を感じないまま帰りたくないなんて言うときにはおすすめですよ。
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新福菜館本館
京都市下京区高倉通り塩小路下ル
075-371-7648
7:30〜23:00
水曜休

【京都特集】「草喰なかひがし」の秋の夜メニュー 10点

この店は私が日本全国の中で一番好きな店。味も価格も内装も対応も満点。その上、味覚でも盛りつけでも四季を感じられ、この店にいると丹沢の麓で育った子供の頃のことをよく思い出します。友達の家で「あけび」をもらって食べたなとか、庭の「いちじく」がカミキリムシに枝を折られちゃったなとか、夕飯時になると母親に「みょうが」を取ってくるように言われたなとか。そんな特別な店です。今回は全品の写真を載せることができました!これもメニューについて何度も質問する私にちゃんと教えてくれた中東さんのおかげです。
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ではさっそく「八寸」から。下に敷いてあるのは、緑の葉はゼンマイ、奥の黄色の葉は柿。これが山菜のゼンマイはすぐにわかるけれど、大きくなったゼンマイはこんななんだ〜。この翌々日のこと、兵庫の城崎温泉から見える展望台までの山道で探してみると、至る所に生えてました(蛇に遭遇してドキドキでしたが・・・)。こんな風に飾るとステキですね。
奥のガラスの器は、白イチジクと生の小豆のゆでた物をきなこ酢で和えたもの。上に載っているのは種紫蘇の花。その右はモロッコインゲンに牛乳を乾燥させた“醍醐”という粉をかけたもの。その下はミョウガのお寿司。インゲンの上の黒い物はコウタケの揚げたもの。その手前は栗の揚げた物と押し銀杏、衣かつぎ。手前は木の葉カレイ。小さくてもちゃんとカレイしています。真ん中のほおずきに見立てたものは、鶏の初卵の味噌漬け、その下は蕪に三年味噌を挟んだもの。その奥は鰹の生利節に山椒の葉の佃煮を添えたもの。秋がいっぱいです。
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続いてお椀は、白味噌のスープ。具はズイキの芋と茎、それに上に載っている葉が芥子菜。初夏に訪れたときの具は春菊でした。今回の白味噌はいつもよりも赤っぽかったです。甘い白味噌は大好き。この店で白味噌のおいしさに魅せられてから、私の作るみそ汁は白味噌との合わせ味噌になりました。
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子持ち鮎を笹で包んで。初夏の鮎は頭からかじられたけれど、秋の鮎は頭と骨がきれいに抜いてありました。笹の香りが鮎にしみて薫製に。出されたときはきれいに藁で包んであったんですよ。添えてあるものは焼いたオクラとレンコンの揚げたもの、万願寺唐辛子の赤くなったものをぷるぷるに固めたもの。ハバネロをお酒で薄めたソースにつけていただきます。ハバネロはほんのちょっとだからそんなには辛くないけれど、後味がピリッと来ます。
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鯉の洗い。鯉って好きでも嫌いでもなかったけれど、こんなに美味しい魚なんだと気づかせてくれたのがこの店の鯉料理。川魚にあるような泥臭さは一切ないです。今時期の山椒の実と葉と一緒に。山椒の実は、中の種こそ小粒でぴりりと辛いが、まわりのオレンジの部分は柑橘系。さわやかな酸っぱさ。左は鯉の皮。奥がにんじんの間引き菜。手前がミニトマト、四角豆、ニガウリ。間引き菜は、中東さんの本にも書かれているのですが、畑で野菜が生長するときに間隔を空けるために間引いたもの。だからにんじんの葉も柔らかくてやさしい味がする。さっそく私もベランダで育てている二十日大根の間引き菜をうどんに載せてみたら、ちゃんと辛い大根の味がしたからびっくり。これは食べられるとか、ここは食べないとか、そういう固定観念を取り除かないとおいしいものを食べ逃している気がします。
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ぐじ(赤甘鯛)をとんぶりで和えたもの。上に載っているのはオクラの花。下に見えるのは生姜のシャーベット。ぐじは京料理で高級食材として重宝される魚で、若狭湾でとれる赤甘鯛のこと。脂がのっていて淡泊で、焼き魚にするとふわふわで甘くてとてもおいしいんです。錦市場で干物が買えますよ。20センチくらいの大きさで1枚1000円くらい。
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土瓶蒸し。松茸と蕪、蕪の葉、イワナ。スダチではなく、柚子で。
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中はこんな感じ。大きな松茸がゴロゴロ。この濃厚な極上スープ、ちょっと言い表せないうまみがいっぱいです。
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アケビの実と皮、栗、白味噌の和え物。お口直しにとのこと。アケビって皮も食べるんですね。
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海でとれたウナギの白焼きに赤タマネギ、ミョウガを載せて。かかっている黒っぽいものは醤油を乾燥させてもの。写真にはないが、水茄子のおつけものが添えられていました。
ここでおくどさんで炊いた煮えばなのご飯をほんの一口いただく。まだお米がつやつやでほんのちょっとだけ芯がある。お米のいい香り。
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アワビ茸のおひたし。上に載っているのは芥子菜。
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蓮根もちに、舞茸、クロカワダケのあんかけ。
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ミョウガ、祇園豆、ミョウガの花の白和え。祇園豆は祇園祭の時期に食べるからそう呼ばれているらしい。
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松茸ご飯。といっても、松茸を入れて炊いているのではなく、松茸を炭火で軽く炙り、ご飯の間に挟んでいる。柚子と松茸のいい香り。ご飯に炊き込まないから、香りだけでなく松茸自体の食感もしっかりと残っている。ぱらぱらと振りかけた塩がちょうど良い。
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この店のメインディッシュは、めざしと白いご飯、そして漬け物。もうお腹がぱんぱんだけれど、このめざしと白いご飯だけは絶対にたべなくちゃいけない。
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デザートはオレンジのゼリーにバジルのシャーベットを添えたもの、右の赤いものが山帽子、手前がほおずきトマト、ぶどう。ゆるゆるのオレンジのゼリーにバジル100%のシャーベットがどんどん溶けていく。目をつぶってもオレンジとバジルの香りでいっぱいに。
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この店で食事をするのは私にとってワールドカップを生で観戦するくらい待ちに待ったイベント。この店を紹介した書籍「草を喰(は)む」でも書かれているが、「一幕の舞台を見る思い」がするんです。店はカウンター12席と2階のテーブル1席のみ。カウンターの中の厨房は端から端までよく見えて、中東さんと女将さん、その他スタッフの息づかいまで聞こえてきます。いろりで焼き始めたオクラはどうするんだろう、おくどさんのお釜がふつふつと煮えてきたな、八寸をきれいに盛りつけるなぁ・・・なんて思いながらでずっと見つめていると、約3時間の食事もあっという間なんです。夕食は18時からなのですが、18時ちょうどにいくのがおすすめ。最初にメニューを説明されるのと、となりの誰かが食べているのを除いてしまってから説明されるのでは、料理が出てくるときの楽しみが違いますから。
コースは一番高いものでも14000円。京都の名高い料亭の値段を考えれば半分以下。でも予約が取れなくちゃお金があっても行けないですよね。初めて行かれる方は毎月1日の朝から翌月分の予約をすることができますが、その時にはすでに一度訪れた人の予約が入っているから、希望の日程はなかなかとれないかもしれないです。そんな風に聞くと敷居が高いように聞こえますが、実際にお店に訪れると「ようこそ、はじめました。なかなか電話がつながらずに申し訳ございませんでした」と店主と女将さんが頭を下げてきます。ぜひ予約をして、予約に合わせた京都旅行を計画してみてはいかがですか?もう一歩踏み込んだ京都に出会えますよ。
2005年12月に訪れたときの記事はこちら
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草喰なかひがし
京都府京都市左京区浄土寺石橋町32-3
075-752-3500

【京都特集】「ル・プチメック」のクロワッサン 9.5点

京都に行って来ました。ここ2年くらいは約半年に一度のペースで京都を訪れているのですが、今回は京都の市街地だけでなく天橋立や城崎温泉と言った北近畿にも足をのばしてきました。京都の市街地の一番の目的は後ほど記載する予定の「草喰なかひがし」という銀閣寺前の料亭なのですが、今回はそのメインディッシュまでのおやつとしてこのパンとカフェの店「ル・プチメック」に行きました。
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ホテルで借りた自転車で走ること約10分。今出川通りの細い下水道の蓋をかたかた鳴らしながらやってくるといきなり「パリ」が出現。真っ赤な壁にペリエのパラソル、黒板にはカフェのメニューが書かれています。お腹がすごく空いていたんだけれど、夕飯前にお腹をいっぱいにはしては行けないと言う理由から、ガイドブックを見ながら適当に選んだパン屋だったのに外観だけでいきなり発掘っぽい!
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店内こそまるで「パリ」。赤と白のギンガムチェックのテーブルクロス、生成の壁には映画のポスター、クロワッサンのいい香り。
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人気の「アンチョビクロワッサン」、普通の「クロワッサン」と「エスカルゴのブルスケッタ」、「洋なしのタルト」とコーヒーを買ってテーブルへ。パリに行ったときに、ホテルで出されたクロワッサンがあまりにも美味しくて声を上げちゃったのを思い出させるようなおいしさ。あの時のクロワッサンは温かかったから一枚上手だけれど、このクロワッサンはそれに匹敵するほどサクサクパリパリ。私の好きな横にひっぱっても切れないくらいの生地の強さをもちながらもふわふわ感は損なわず、まわりの皮がぼろぼろと行儀悪く落ちる感じもすばらしい。特にアンチョビ入り(写真左の小さい方)はさらに香ばしくアンチョビの塩分がクロワッサンにぴったり。アンチョビが入っただけで一気にワインのお供に昇格です。エスカルゴの載ったブルスケッタは、よくフランス料理で出てくるたこ焼き器みたいなのにバターで味付けするエスカルゴの味と同じ。下のパンは水分を吸ってもいっこうに譲らないほどのハードタイプで、お互いがお互いの良いところを引き出している感じ。
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こっちは洋なしのタルト。これこれ、生地が最高。この生地ならワンホール行けるってくらいのおいしさ。
この店の難点は週末しか営業していないこと。祝日でない限り、月曜から木曜はおやすみ。私のブログを見ている人はたいていが関東の人だから週末にしか京都に行くことはないと思うけれど、「京都にまで行ってパンかよ」とおっしゃらずにぜひぜひ行ってみてください。朝はおかゆ、昼はゆどうふ、お茶はだんご、夜は和食なんていう旅行を続けていると、こういうパンや後日書きますラーメンが恋しくなるものですよ。そんな私は京都でパン屋に行く余裕ができてちょっと第二の故郷っぽい気分です。
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ル・プチメック
602-8444
京都市上京区今出川大宮西入ル
075-432-1444
8:00〜20:00 LO:19:00
定休日 月曜日, 火曜日, 水曜日, 木曜日 (祝日なら営業)

渋谷「ぱっぷハウス」の焼き肉 9点

北海道テレビの人気テレビ番組「水曜どうでしょう」(「水曜ロードショー」の発音で)のイベントが渋谷パルコで開かれると言うので、兄妹三人でそろって出掛けてきました。日曜日には代々木公園まで人が並んだっていうからビビっていたんだけれど、比較的運良く午後3時には見終わる事が出来ました〜。もう満足、満足。ちょっと興味がある暇な人は、impress TVで無料動画が7話分見れるので見てね。
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渋谷の焼き肉やと言えばこの「ぱっぷハウス」だと言われたのでblog等はチェックせずまず予約。その後リサーチをしていたらメニューにない珍しい部位ばかり食べているとひとり1万円を超えるらしい!げっ、今回は私がおごるなんて言ってしまった。ご飯やホルモンを食わせて3人で2万には抑えないと。
店は、セルリアンタワーの裏手の坂道の途中にあります。(「水曜どうでしょう」とのれんにある「宮崎の綾」は縁が深く、それだけで店先で興奮)
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肉の前に、キムチやサンチュサラダ、レバ刺しで一杯。この店のレバ刺しは角切りででかい。新鮮だからふにゃふにゃしすぎてなく、箸でも持てる。
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左手前が上タン1600円。肉厚でとてもやわらかい。生でも食べられるとのこと。先日連れて行ってもらった月島の「でんでん」はタンのユッケが出て来たがここでも生で食べられるらしい(でんでん情報もブログに早く書きます)。右手前が特選上カルビ2100円。5切れだから1切れ・・・と計算してしまうそばから、弟がひとりで3枚も食べる(悔)とろけるように旨い。左奥はホルモン900円。脂がたっぷりで柔らかく、それでいて歯ごたえのある食感がたんまらない。余分な脂は網の下に落ちて行くので意外とヘルシーなのだとか。右奥は裏メニューである盲腸値段不明。ホルモンよりもうすこし歯ごたえがあり、脂は少ない。
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私が一番好きなハラミ1100円。脂がたっぷりでやわらかい。肉の目が粗いので、口の中でほろほろとくずれる。カルビなどの脂身と違って赤みが多い中の脂身なので肉の味がしっかりとする。
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ここで人通り注文したものが届き、裏メニューへと入る。なのに、兄・弟ともにご飯も食べないし、弟にいたってはホルモンも食べてくれず、特選上カルビみたいな脂たっぷりなのがうまいといいやがる。いわゆる高い肉が好みらしい。この店の名前の「ぱっぷ」はご飯って意味だぞ!おいっ!
恐い領域ながらも、脂の多い部位でめずらしいものというオーダーをする。その一つめがこのリブ芯。リブロースの真ん中の部分。まるでこれじゃぁステーキだ。はさみで3つに切り、店員さんがマンツーマンで焼いてくれる。味はなんて言うんだろう、とっても甘い脂と肉のスープがぎゅっとつまった弾力のあるムースみたいな感じ。口の中で肉は抵抗せずにどんどん溶けて行く。飲み込まないでいたいのにそれができない。
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続いて二つ目はそのリブ芯のまわりのマッキという部分。ちょうどリブ芯の部分だけくり抜かれている。これは先ほどのリブ芯に輪をかけて脂が濃い。こんな肉が世の中にあったのかと言う感じ。この二品、共に値段不明。
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こんな珍しい部位が食べられるのも、まるごと一頭の牛を購入しているからとのこと。冒頭にも書いたが、ここの牛は宮崎の綾牛の生後28ヶ月〜31ヶ月の処女牛 。大きな吊り橋があるので有名な場所。ずっと私たちに付いて肉を焼いてくれた店員さんは、自称ホリエモン似の済州島出身の写真の彼女。肉を焼くペースは速過ぎず、遅過ぎず、肉の好みもわかった上で焼いてくれる気配りが出来る人。韓国に行って焼き肉を食べた時は、私たちのペースはまるで無視してガンガン焼くものだからホント頭きたものだった。
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それで気になるお値段はと言えば・・・、やっぱり高かったです。3人で25000円。メニュー上のものだけを足しても15000円くらいにしかならないはずなので、やっぱりあの裏メニューがヤバい金額らしい。私のカンだとリブ芯あたりは5000円くらいだったんじゃないだろうか。おいしいけれど、お金が気になる人はいっちゃいけませんね。ドキドキしないで食べられれば間違いなく10点の焼き肉屋さんです。
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ぱっぷハウス

http://www.pap-house.com/

東京都渋谷区桜丘町27-1
03-3461-1865
平 日   ディナー 16:00〜24:00 ( L.O 23:30)
土日祝 ディナー 16:30 〜 23:00(L.O 22:30 )

築地「やまだや」のあれこれ 10点

このブログのアクセス解析を見ると、「築地 やまだや」という検索が一番多いんです。駅から離れていてわかりにくいところなのに、最近の人気は鰻登り。数日前に予約しないとそうそう入れない店になってしまいました。そんな人気店なのに、きめ細かい対応はそのまま。「やまだや」は私の中の10点店として未だ健在です。去年訪れたときの記事はこちら
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今回はお世話になったしーちゃんの退職祝いとしてセレクト。とっておきのおいしいメニューをどうしても食べてもらいたかったんです。前回同様、刺し盛りは事前にオーダーして、その日の一番美味しいお魚を出してもらうことに。お店の人曰く、台風の影響でなかなかいい魚が手に入らなかったとのこと。いやいや、それでもどれもすごく美味しかったです。刺し盛りは、わらできちんと焼いた鰹のタタキ、平貝、さんま、たこ、しらす。鰹はわらの香りがいっそう鰹のおいしさを引き立てている。やっぱりガスではこうはならない。
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厚岸の牡蠣2コ945円。牡蠣と言えば厚岸というくらいのブランド品。厚岸の牡蠣は小ぶりながらも濃厚で肉厚。「ミルクみたい」なんてよく表現するけれど、これこそがミルクって言うようなねっとりとした味わい。ここ数年で食べた牡蠣の中で一番だったかもしれない。今年の厚岸の牡蠣は当たり年なのかもしれない。厚岸に行こうかな。
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初物、白子の湯引き。新鮮すぎる〜。うますぎる〜。厚岸の牡蠣くらいのパンチ。入荷していたらぜひ食べてほしい。飲み込みたくないほどうまい。
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鮭といくらのポテトサラダ892円。ポテトを出汁でのばしているとのこと。これも家でやってみようと思う。上に載っている黒っぽいのは皮をカリカリに焼いた物。アクセントになってすごくおいしい。このカリカリせんべいだけをずっと食べていたいほど。
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定番、アジとキャベツ・きゅうりの酢の物。これはこの店に来たら絶対に食べないといけない品。浸かったスープも最後の一滴まで飲み干したい。
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これも定番、温野菜。この日の野菜はトウモロコシ、インゲン、かぼちゃ、さつまいも。ちょっと辛いマヨネーズと抹茶塩でいただく。このなんでもない一品で野菜を見直せます。ここのやまだやの影響で私は数年前に同じような蒸し器を買いました。家でも美味しい野菜さえ手に入れば簡単にできますよ。蒸しすぎないこと。
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名物、クリームコロッケ。メニューの個数に限らず、好きな個数をオーダーできる。この日は一人2つずつ注文。
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割ったところ。かなり大きめの小柱がゴロゴロ入っている。この日は作り方を聞いてみた。普通のクリームコロッケの作り方と同じなのだけれどポイントは、(1)バターと小麦粉は同量。つまりバターは多め。(2)ダマにならないようによく混ぜる。(3)やまだやの場合は卵黄や貝のひもなどで取った出汁も入れている。(4)バットで凍らせて整形。いくつかはクリームコロッケの基本ですね。貝の出汁はチャレンジしたいです。
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この店はホントに何を食べても美味しい。そして気持ちよく対応してくれる山田さん(カウンター真ん中)に心から感謝したい。いつも本当にありがとうございます。また行きます。
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やまだや
東京都中央区築地7-16-3クラウン築地1F
tel. 03-3544-4789
18時〜23時30分LO。 日・祝日休。