真っ暗闇で飲んだワインは赤でした


グルメじゃないネタ。
ここ数日、残暑なき夏。買ったばかりのカッパがすぐに役に立つとは思わなかったよ。そんなぐずついた土曜日、2つのイベントに参加。一つ目は、神保町の学士会館で行われた参加型ワークショップ「Dialog in the Dark」。
Did
すこしの光もない空間を作り、視覚のない世界で聴覚や嗅覚、触覚を頼りに日常のさまざまなものにふれるというもの。目の不自由な人が使う杖を使って、学士会館の擬似的に作られた一室に数人のグループで目の不自由な人にナビをしてもらいながら1時間くらい過ごす。真っ暗闇はいくら時間が経っても目は慣れてこない。空間には植物が生い茂り、水が流れ、干し草の広場にはブランコもある。真っ暗の中を案内されながら、緑にふれ、小鳥の声を聞き、丸太の橋を渡って(ドキドキだった)、干し草広場ではブランコに乗って遊んだりもした。最後にはバーで飲み物も飲んだよ。こんな空間だと、まったく知らない人とだってコミュニケーションを取らなくちゃいけない。「しゃがみますー」「ブランコはここですよー」「ここにいるのは○○です」みたいに。
このワークショップ、目の不自由な人の気持ちを解ろうなんて言う精神を押しつけたりしないところがまたいい。いろんなわかることは自らで知れと言った感じ。場は提供するが、この空間で感じることは押しつけたりしない。私には見えないものがよく見えた、わかった。例えば、グループのメンバーがどれくらいの距離にいるのかよくわかるし、人の声の特徴や、気遣いもよく見える。誰かが手に触れて案内してくれることがどんなに心強いかもよくわかる。最後に訪れたバーで頼んだワインは、注文したときには赤か白か教えてくれなかった。手にはねてしまった赤ワインをぺろっとなめただけで見なくても赤だ!とわかった。安物のうまみの薄いワインだったけれど、渋みと舌の痺れは赤独特のもの。いつも聴覚に頼って食事ばかりしていたけれど、目を閉じて嗅覚と食感で楽しんでみようと思う。
午後からは阿波踊りを観に高円寺へ。朝から場所取りをしてくれたちづるちゃん、ホント楽しかったよ、ありがとう。あいにくの雨だったけれど、「踊る阿呆」も「観る阿呆」もサイコー。踊っている女性は美しく、踊り狂う男性はかっこよかった。
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私のお気に入りは、このひょっとこのおじさん。高円寺の町は、彼にとって年に一度の大舞台なんだろうな。ここまでやるとかっこよすぎる。ちょっとうるっときてしまったのは「希望連」と言う、障害者たちの連。まわりの人が支えながら、自分なりの踊りをして通りをすぎていく姿はこの祭りの意味深さを感じたなー。
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来年は晴れるといいな。
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2 Comments on "真っ暗闇で飲んだワインは赤でした"

  1. ダイアログ・イン・ザ・ダークって?

    平主任・イン・ザ・ダーク。
    石塚です。

  2. ダイアログ・イン・ザ・ダークって?

    平主任・イン・ザ・ダーク。
    石塚です。

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